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デジタルの時代に生きる僕にはアナログが新しく感じることがある。
それは彫刻にも感じられ、アナログな過程が最早新鮮に、
デジタルが当たり前に感じている。
デジタル化の背景には我々がすべからず望む利便性の結果である。
複雑なものはシンプルに膨大のものはコンパクトになった。
やがてはボタンを押さずとも”Hey,siri...”で当たり前になんでも出来てしまう。
そして当たり前すらも進化していく。
膨大な自分の時間軸をアナログに調べた2018年の作品
analogic distraction (score) に手を加え、
それを元に1993年から2000年の素数のデータを
二進数と八進数で出来た181小節の音楽にする。
僕が体感したはずの時間というものをデータ上で解体し、
再構築した音を空間に立ち上げた。
僕の中で見ることで成立していた彫刻感覚は視覚を必要としない
身体に響くbeatへと変わった。
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