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one and only2.jpg

one and only

2017

terracotta

300×400×600

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕がこの馬を最後に見たのは2017年ジャパンカップだった。

毎度単勝オッズは2、3桁は当たり前で、

勝たないけれどG1のレースによく出走する顔馴染みの馬だ。

その馬は一生に一度しか出られない東京優駿、通称日本ダービーで

一着をとった馬だというのを僕は知っている。

それをピークに凡走を繰り返し、

今日こそは、今度こそは、もう一花咲かせろと願う僕を

ことごとく裏切る憎めない馬だ。

どんなに結果が酷くても、一度は花を咲かせた馬である。

僕にもその一度があるだろうか。

花が咲くのかわからないこの世界で

これが最初で最後の、僕にとって唯一の動物彫刻だろうと

そんな思いで競走馬を作った。

​その馬の名はone and only。”唯一無二” である。

 

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